たとえば、地球を初めて見る宇宙人に「トニックウォーター」のことを説明するなら、どうする?「食欲」の成り立ちとか、いや、前提として地球や日本についての説明からするかもね。

たとえば、地球を初めて見る宇宙人に「トニックウォーター」のことを説明するなら、どうする?「食欲」の成り立ちとか、いや、前提として地球や日本についての説明からするかもね。

ドラマはすぐそばにある

↑ページの先頭へ
枠上

ぽかぽかした大安の夕暮れは昔を懐かしむ

石田衣良という物書きに出会ったのは、愛のアパートで。
愛がいない部屋と題した短編ストーリーが詰まった小説本が机に置かれていたから。
古里の新潟の母が読んで、それをお酒や衣類と一緒に宅配便で送ってくれたという。
その頃はまだまだ有名でなく、世に知れていなかった石田衣良さん。
愛ちゃんは普段手記や経済、雑誌などは買う。
だけど、俗に言うノベルは読む気がしないそうで、この本を私にくれるという。
愛の母さんはどんなことを思いながら、この本を手に取ったのだろう。

雲が多い平日の夜明けは椅子に座る
山梨県甲府市は果物大国と言われるくらい、果物栽培が行われている。
日本ではなかなか無い内陸県で八ヶ岳などの山に囲まれている。
そのために、漁もできなければ稲作もまったく盛んではない。
なので、山梨を仕切っていた殿様、柳沢吉がフルーツ栽培を提案したのだ。
他県に負けない名産が欲しかったんだと思う。
山と山の間の水はけのよさと、山国ならではの昼夜の寒暖の差が、みずみずしい果物を実らせる。
枠下 枠上

自信を持って体操する友達と気の抜けたコーラ

会社員だったころ、仕事を辞職する機会が持てなかった。
かなり辞職したかったという訳ではなかったから。
働く情熱がなかったのかもしれない。
面倒になって、その日は、真剣に今月で辞職すると口にした。
こんな日に限り、入社当時からちょっと厳しいと思っていたKさんが、気さくに話しかけてきてくれた。
話しているうちに、この事態を知る余地もないKさんが「この会社、しんどいよね。君はしばらく頑張れるよ。」と言ってきた。
Kさんに助けられて、泣きそうになった。
このことから、会社の帰りに、教育係に辞めることをなしにしてもらった。

泣きながら走るあの子と季節はずれの雪
検診は、毎度なぜか引っかかる。
心音だったり、血液の数値だったり、尿だったり。
胃の検診をバリウムを一気飲みして受けてみて、検査結果をもらうと、がんの疑義があり、至急、診断を紙面に記載の病院にて受けてください。
と書きつけてあったのには、あせった。
あせったそして、怖かった。
即時に指定病院に胃カメラに車で行ったら、結局のところ、胃炎だった。
胃はすでに痛かったので、身体検査に引っ掛かったのはわかるが、文面で自分の名前と胃がんの疑義があると記載してあったらぞっとした。
枠下 枠上

じめじめした木曜の早朝に熱燗を

ある真夏の朝。
少年は空き地で、蟻の行列が虫の死骸をせっせと運ぶところをまじまじと見ていた。
蟻たちはがんばって動き回っているのだが、虫の死骸一つでこんなにもいっぱいのアリがいても、意味が無いんじゃないのかと、少年は不審に感じた。
少年は、アリ達に水をかけたらどうなるかな、という好奇心がわいてきた。
だが、今回は単純に観察し続けることにした。
とても暑い日だから、少年の汗は頬を伝い、ポタポタと蟻たちの近くに落ちた。

気分良くダンスする家族と突風
毎晩、アサヒビールを飲むのが楽しみになっているけれど、最近、その後にワインを飲んでしまう。
もちろん、その後に外に出かける仕事をしないときに限るけれど。
実家を出ていた時に、家の近くで酒屋を見つけて、父の日も近かったので買ったことがある。
私はかなり見栄っ張りなので「1万円以上の父の日用のワインを探しています」なんて言って。
家族にプレゼントした、そのワインが1万円ほどしたことをついつい伝えると、父は気まずそうに「・・・うん、やはりそうだと思った!」と言ってくれた。
他には何もいう事は、特にはなかった。
それから、あまりワインの質にこだわらなくなった。
あー美味しいと思える時間を過ごせるなら、お金や質にはこだわらないと決めた。
枠下 枠上

ぽかぽかした週末の夕方に立ちっぱなしで

頼まれて、山の竹の除去をお手伝いしていたが、竹がものすごく密集していて大変だった。
山の持ち主が山の管理を両親から継いで、モウソウダケがはびこりすぎて、除去しづらかったらしい。
自分は、ちょっと仕事で用いる青竹が欲しかったので、もらえることになり、タイミングが良かったが、奥まった山から運び出すのもつらかった。

汗をたらして歌う子供と枯れた森
今日は少年は、小学校の給食当番だった。
帽子とマスクをつけて、白衣を着て、他の給食当番のみんなと、今日の給食を給食室に取りにいった。
今日の主食は、お米ではなくパン。
バケツみたいに大きなフタつきの鍋に入ったスープもあった。
少年は、最も重たい瓶入り牛乳だけは、男が持つべきだろう、と考えていた。
クラス皆の分38本はかなり重い。
だから自分が、バットに入った38本の瓶入り牛乳を持ったけれど、同じ給食当番のフーコちゃんが一緒に運んでくれた。
牛乳は重いので女の子に運ばせたくなかったけれど、クラスでも一番かわいいと思うフーコちゃんと教室まで一緒に歩ける、と思った少年は、ちょっとドキドキしながら、何も言わずに2人で牛乳を運んでいくことにした。
枠下 枠上

雹が降った大安の明け方にビールを

5年前、短大を卒業してすぐ、仲良しの3人でお隣の国の釜山に旅行に向かった。
行ったことのない国外で、宿に短期の滞在だった。
メインを散々観光して、ワクワクしてたけれど、途中で道に迷った。
日本語は、全然通じないし、韓国語も全然通じない。
すると、韓国のサラリーマンが完璧な日本語で戻る方法を伝えてくれた。
何年か東京に滞在して日本文化の学習をしたとのこと。
おかげで、安全に、良い旅行をすることが可能になった。
最終日、駅で道を案内してくれたその人にまた再会した。
「またおいで」と言ってくれたので、私たちはここが好きな国になった。
いつも有給休暇は韓国への旅が恒例だ。

夢中で跳ねるあの子と履きつぶした靴
ほほえみって綺麗だなーと思っているので、なるべく笑顔で話すように心がけている。
なるべく、時と場合を考えて。
しかし、周りに強引に押し付けてはいけない。
つまり、一括では言えないけれど自身の価値観として。
先程までシリアスな表情で真剣に働いていた人が、笑ったその瞬間。
もう、大好き。
目じりに皺がある人が大好き!と話す学生時代の友人。
その気持ちも分かるかもしれない。
枠下
枠下
枠上

メニュー

枠下
Copyright (c) 2015 ドラマはすぐそばにある All rights reserved.